本日、この千葉県流山市のおおたかの森の地に、おおたかの森助産院を開設させていただきます。
千葉県の地形は二等辺三角形の逆の形をしておりますが、その左端に属するのが、流山市になります。万上みりんの町、と言っても、知る人ぞ知るになってしまいました。
この地は平成17年に開線したつくばエクスプレス線によって、都市化が緩やかに進み、流山市は平成26年の転入超過数(転入者から転出者を引いた数)が県内1位、全国10位となりました。
助産院の名前としていただきました、おおたかの森は、助産院の最寄駅である、つくばエクスプレス線の駅名です。実際、助産院の場所も、つくばエクスプレス線の開通前は森の中でした。おおたかが実際に飛び交う森だったときいております。
私も幼少から流山で育っておりますが、まさか自分が、何もなかったこの森に助産院を開設するとは思ってもみなかったほど、都市化が急速に進んだ地域です。
自分の育った町の子育て環境を、ひとりの助産師の力でより良くすることは困難です。ですが、不平不満を言うより、何かひとつでもカタチに残していけるように、ひとつひとつ丁寧に歩んでまいりたいと思っております。どうぞお力添えのほど、よろしくお願い申し上げます。
最後に、今日この日が無事に迎えられたのも、けしてひとりではできませんでした。さまざま紆余曲折があり、周りの皆さまの温かいサポートをいただいたからこそ、ここまでこれたと痛感しております。これから、皆さんのお顔を思い出しながら、精一杯、院長として、自分の使命をやりとげます。これからがスタートです。
平成28年4月1日
おおたかの森助産院 院長 山本 正子